ホームヘルパーの心得
利用者は、一人ひとり個性を持ち、それぞれに考え方も
生きてきた環境も異なります。ホームヘルパー自身の考え方や
方法ではなく「利用者が何を求めているのか」が理解できなくてはいけません。
これは、けっして難しいことではありません。
「どういう順番でされているのですか」「何を使っているのですか」と、
まずは、利用者にたずねることです。
白分では、どこの家庭でも同じだろうと思っているようなささいなところで、
意外と方法が異なるものです。また、ささいなことでありながら、
その違いを非常に落ち着かなく感じるものです。
友達と一緒にキャンプで料理を作ったときに
「あ、こんなやり方をするんだ」と思ったとか、結婚された方なら
新婚当時、卵焼きにかけるのはしょうゆかソースかで口論した、
味付けに文句を言われたといった経験があるのではないでしょうか。
自分流の方法がやりやすく効率もよいと思うかもしれませんが、
自分の生活が急に他人流の生活になってしまえば、
だれでも辛い気持ちになるのは当然です。ホームヘルパーの役割は、
「利用者本位(利用者中心)」「利用者の自立を支援」
「QOLの向上の援助」であることを、いつも忘れてはなりません。
言いかえれば、ホームヘルパーはプロだからこそ、
こういった細かな心配りができる、ということです。
ホームヘルパー養成研修でも、こういった心構えを学習しますし、
事業者に登録して働く場合には、研修を受けてから利用者のところ
を訪問するようになっている場合が多いようです。
知識や技術は、さまざまなところで学ぶ機会があるはずです。
その都度、積極的に参加し、吸収していければ大丈夫です。
2000年から介護保険制度がスタートしましたが、さらに、
介護予防・生活支援事業も発足しています。
この事業は、高齢者が要介護状態にならないように予防し、また、
家に閉じこもらずに積極的に地域活動に参加できるような環境を
整えようというものです。
地域に応じて、さまざまなサービスをメニューの中から選ぶことができます。
ホームヘルパーの活動領域は、ますます広がっています。
そして、専門的な知識と技術のあるスペシャリストとしての
働きが求められているのです。